長年働いている今の会社を辞めて転職したい。
違う業界や職種へ挑戦し、もっと働きがいを感じたい。
そんな方がいらっしゃるかと思います。
しかし、日本の企業では、職種や性別によって転職できる限界の年齢があります。
何も考えず今の仕事を辞めてしまうと、次の仕事が見つからないかもしれません。
キャリアチェンジの転職は何歳までか、知らないとヤバい職種別転職リミットについて、女性のリミットも含めて解説します。
転職は何歳まで可能?職種別転職リミット
まずは職種別の転職リミットについてです。
営業
営業はどんな企業にも必要であり、一定の人数が求められるため、比較的キャリアチェンジに向いている職種と言えます。
専門的なスキルは不要ですが、コミュニケーション能力が重視されます。
トーク力や洞察力があり、性格が明るく、人と良い関係を築くのが得意な人には最適です。
営業には法人営業や個人営業などの種類があり、どんな商品やサービスを販売するのかによって業務内容は変わります。
以前は体力が必要な仕事でしたが、新型コロナウイルスの流行によってオンラインでの業務が増えたため、あまり関係なくなりました。
そういった背景もあり、未経験からキャリアチェンジする場合の営業職への転職リミットは、35〜40歳となっています。
ただし、20代の方がポテンシャルを評価してもらえるため、未経験でも有利と言えます。
30代以降の場合は、転職先の商材やサービスに関する知識がどれくらいあるか、前職の経験をどのように活かせるかが重要になります。
経理
経理も営業と同様に、どんな企業でも必要な職種であり、求人数も多いためチャンスは多いです。
基本的な仕訳業務から資金管理、融資の実行、財務諸表の作成など高い専門性が必要になります。
未経験からの転職を目指すには、最低でも簿記2級資格を取得しておくべきです。
しかし、経理の仕事は実務経験が物を言います。
知識はあくまで最低限必要なものであり、何年も業務をこなす中でスキルアップしていくのです。
そのため、未経験からキャリアチェンジする場合の経理職への転職リミットは、29歳となっています。
30代以降で転職するのは難しいと考えておいた方が良いでしょう。
ただし、税理士資格や会計士資格を持っている場合は、30代でも採用してもらえる可能性があります。
どうしても経理の仕事をしたい人は、これらの資格を取得しておいてください。
エンジニア
IT業界は常に人手不足のため、エンジニアの求人数はかなり多いです。
新型コロナウイルスの影響で、多くの企業がリモートワークを導入しており、その分需要も高まっています。
未経験からの転職を目指すには、最低限のプログラミングスキルを持っておく必要があります。
ある程度のスキルがあれば、実務経験がなくても採用される可能性があります。
特に20代であれば、入社後に教育してもらえるケースが多く、前職が全く別の職種でも問題ありません。
しかし、30代以降の場合は、かなりのスキルが求められ、すぐに活躍できる人材ほど有利になります。
スキルはスクールでも独学でも身に付けられますので、とにかく腕を磨いておくことが大切です。
未経験からキャリアチェンジする場合のエンジニア職への転職リミットは、35~40歳となっています。
若いに越したことはないですが、スキルを持っていれば30代でも十分チャンスがあります。
コンサルタント
コンサルタントは技術職ではありませんが、実務経験が重要視される職種です。
営業職と同様に、コミュニケーション能力も必要になります。
20代であれば、未経験でもゼロから教育してもらえる場合があります。
しかし、30代以降の場合は、基本的に実務経験の有無が合否に影響します。
コンサルタントの経験がなければ、前職の仕事を活かせるかどうかがポイントになるでしょう。
例えば営業職の経験があり、取引先との関係を築くのが得意であれば、少しチャンスがあるかもしれません。
未経験からキャリアチェンジする場合のコンサルタント職への転職リミットは、30〜33歳となっています。
できれば20代のうちに転職する方が良いです。
弁護士
弁護士は誰でもなれるわけではないため、求人数は一定数あります。
未経験からの転職を目指すには、弁護士資格の取得が必須です。
資格がなければ話になりませんので、まずは試験勉強を優先して進めましょう。
資格は最低限必要であり、どのような案件をどれだけこなしたかという実績が重要です。
そのため、20代のうちに転職するのが望ましいです。
30代以降で弁護士になりたい場合は、前職で法務関連の実務経験が必要です。
未経験からキャリアチェンジする場合の弁護士への転職リミットは、30〜35歳となっています。
ただし、30代からの挑戦はかなり厳しいものだと認識しておいてください。
女性は何歳まで転職可能?転職リミット
女性の転職リミットは、男性と異なる場合があります。
28歳、32歳、35歳という三つのリミットが考えられます。
①28歳がリミットと考える場合
まずは28歳がリミットと考える場合です。
一般的には、30代前半までにある程度の実務経験を作っておくことが重要とされています。
そのため、28歳までにはその仕事のキャリアを開始し、3〜4年経験を積まなければなりません。
職種や業界によって異なりますが、一つの目安になります。
新卒で入社したと考えると、28歳の時には社会人経験が6年程度あることになります。
それなりに社会人のマナーや仕事への向き合い方が分かっており、新しい環境にも柔軟に対応できると判断され、多くの企業が興味を示すでしょう。
できる限り、28歳までに転職するのが望ましいです。
②32歳がリミットと考える場合
32歳がリミットと考える場合です。
新卒から同じ会社で働き続けている人の場合、32歳で入社歴が10年程度になります。
そのため、役職に就いている人もちらほらいます。
上司が32歳となると、部下は32歳以下の方が好ましいという考え方があるようです。
日本は年功序列の概念があるため、年下の部下は敬遠されるのです。
特に女性の部下に対しては、男性の上司があまり強く発言できない傾向があるため、避けられてしまいます。
年齢を気にしない企業もありますが、年上の方が偉いという感覚が一般的にまだ根付いています。
32歳までには転職した方が良いでしょう。
③35歳がリミットと考える場合
35歳がリミットと考える場合です。
30代以降の転職の場合、すぐに活躍できる力が求められます。
それなりのスキルや実務経験が必須であり、キャリアを積み上げるためにかかる時間を考えると、35歳までと考える企業が多いようです。
新卒から継続して働いている場合、10年以上の社会人経験があることになります。
そのため、若手のように新しいことを受け入れ、素直に言うことを聞かない可能性があると判断されるのです。
30代以降でもスキルや経験によって変わりますが、35歳がラストチャンスだと考えておいた方が良いでしょう。
女性の転職に年齢が影響しやすい理由
女性の転職に年齢が影響しやすい理由としては、やはり結婚や出産などが挙げられます。
最近では育児休暇を認める企業も増えていますが、長期間休まれると困るというのが本心です。
妊娠中から出産後まで考えると、2〜3年休暇を取る人もいます。
企業側としては、採用後すぐに育休・産休に入る場合新たに人員確保が必要となるため、年齢を一つの判断基準としているのです。
例えば20代前半の場合、すぐに結婚し出産する可能性は低いため、優先的に採用されます。
20代後半になると結婚する可能性が高まり、育児休暇や寿退社を懸念して避けられる場合があります。
結婚や出産は人生において重要なことであり、本来それらが採用の基準になるべきではありません。
しかし、企業は利益を追求することが目的です。
少しでも自社の利益に貢献できそうな人材を採用したいと考えるのは、ごく自然なことなのかもしれません。
そういった企業側の思惑も踏まえて、女性はできるだけ早めに転職した方が良いです。
女性が働きやすい企業
このように、女性は男性よりも転職時の年齢に注意する必要があります。
それでは、どのような企業が女性にとって働きやすいのでしょうか。
注目すべきポイントは、次のとおりです。
・育児休暇が取れること
・フレックス制度が利用できること
・従業員の女性比率が高いこと
育児休暇が取れる企業でなければ、転職は避けるべきです。
ホームページの情報だけでなく、実際の口コミなどを参考に、実態を確認しましょう。
フレックス制度が利用できるかどうかも重要です。
育児休暇取得後も、子供の用事で頻繁に休まなければならないことがあります。
フレックスを利用すれば、柔軟に勤務時間を調整できます。
従業員の女性比率が高いかどうかも確認すべきです。
女性が多ければ多いほど、育児休暇やフレックス制度を利用しやすく、居心地も良いです。
これらの点を踏まえて、働きやすい企業を選び、リミットまでに転職しましょう。
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まとめ: 「いつからでもジョブチェンジできる!」と言いたいところだが…
キャリアチェンジの転職は何歳までか、知らないとヤバい職種別転職リミットについて、女性のリミットも含めて解説しました。
「何歳からでも何にでもなれる!挑戦するのは遅くない!」
と言いたいところですが…. 転職市場となるとやはり現実はそう甘くはないのが正直なところです。。
もちろん起業するなり、コネ入社するなりで転職リミットは解放出来る余地はあります。
ただ、他の企業へ属して仕事する場合、職種や性別によってリミットは異なりますが、できるだけ早いうちに転職した方が良いです。
是非、キャリアチェンジを考えている方はまずは行動してみてもいいのでは?