転職をする際、適切な服装が分からないと考えている30代も多いのではないでしょうか。
近年、スーツだけでなく、オフィスカジュアルや私服で面接をする企業も増えてきており、面接時の服装に悩む方も増えています。
そのような方に向け、今回は、30代男性が面接をする際に最適な服装を、パターンにわけて紹介していきます。
オンライン面接の場合や困ったときの対処法なども紹介するので、迷った際にはぜひ参考にしてください。
30代男性が面接時に最適な服装は?
30代で転職の面接に行く際、どのような服装で行くのが最適か悩む方も多いでしょう。
企業によって指定が異なり、基本的には以下の3つのパターンのどれかになります。
- 服装指定が無い場合
- 服装自由の場合
- 私服でお越しくださいの場合
それぞれ詳しく紹介していきます。
服装指定がない場合
服装指定がない場合は基本的には、スーツで面接に行くとよいでしょう。
スーツに関しては、黒や紺などの落ち着いたスーツ、白ベースのワイシャツ、落ち着いた色がベースのネクタイなどがよいです。
スーツやネクタイにおいては、ストライプなど、多少の柄が入っていても問題はないですが、派手すぎないようにすることがおすすめです。
加えて、IT業界や人材業界を始めとした、入社後の服装が緩い企業が多い業界においては、近年増えているジャケパンスタイルで面接に臨んでも問題ありません。
面接に行く際には、ビジネスバッグも必要となりますが、普段の仕事で使っているものでも問題がありません。
履歴書や職務経歴書などの面接に持参する資料や先方から受け取る資料が問題なく入るサイズとされている、A4サイズ以上がおすすめです。
また、面接時にはバッグを床に置くことになるので、置いた際に倒れないよう、自立するバッグがベストです。
業界によって差はありますが、基本的には、髪を染めていたり、長期間髪を切っていなかったりと清潔感のない髪型やひげなどは、よくないので気を付けましょう。
30代がスーツで面接に行く際の注意点
スーツと言っても、さまざまな種類がありますが、状況に応じて適した種類は異なるため、注意が必要です。
基本は先に紹介したような落ち着いた印象を与えるスーツでまとめていれば問題ありません。
しかし、落ち着いているからとはいえ、30代で新卒のようなリクルートスーツを着用することはあまりおすすめしません。
普段スーツを着ず、リクルートスーツしか持っていない場合は仕方ないですが、紺などのビジネススーツを持っている方はこちらを着るようにしましょう。
清潔感にも繋がりますが、スーツがしわしわになっているなどの状態では良い印象を与えないので、キレイなスーツを着るように注意しましょう。
服装自由の場合は?
企業によっては、面接時の服装を指定せず、服装自由としていることがあります。
しかし、面接で服装自由と言われても何を着ていけばいいかわからず悩んでしまうという方も多いでしょう。
基本的には、服装自由と言われていた場合にスーツを着用しても問題はありませんが、その業界や企業にあわせて多少ラフにすることが望ましいこともあります。
社員が私服で働いている企業などにスーツで行くと堅すぎる印象を与えてしまう恐れがあるので、そのような場合は、オフィスカジュアルやジャケパンスタイルなどでいくとよいでしょう。
オフィスカジュアルとはいえ、基本的に男性は、ジャケット・シャツ・スラックスを着用していれば問題ありません。
スーツと同じような見た目にはなりますが、オフィスカジュアルの場合は、ネクタイをする必要もありません。
靴に関しては、革靴で問題ありませんが、企業によってはデッキシューズなども許容範囲内となっていることもあります。
とはいえ、企業がどこまで許容しているかを面接時に判断することが難しいと思いますので、革靴を履くことが無難と言えます。
もちろん、服装自由だからと言ってTシャツやサンダルなどラフすぎる恰好でいいというわけではないので、注意しましょう。
私服でお越しくださいと言われた場合は?
近年、私服勤務を推奨している企業も増えており、「服装自由」ではなく「面接には私服でお越しください」と指定されることも増えてきています。
特にIT企業やベンチャー企業で増えてきており、スーツで面接をして堅い印象を与えたくないという意図があり、私服を指定しているようです。
そのため、このように言われた場合は、スーツではなく私服で面接に行っても問題ありません。
反対に、スーツで行ってしまうと面接会場で浮いてしまったり、面接官に堅い人という印象を与えてしまう恐れがあります。
自由なワークスタイルなどを売りにしたい企業に対し、堅い印象を与えてしまうことは、マイナスに働いてしまうこともあるので、注意しましょう。
30代男性は対面とオンラインで服装を変えるべき?
近年オンライン面接が増えてきていますが、目の前に面接官がいるか否か以外は基本的には対面でもオンラインでも変わりありません。
そのため、基本的には、対面と同じようにスーツを着用することが無難と言えます。
30代の場合は、オンラインでも、リクルートスーツではなく日頃着用しているビジネススーツを着用しましょう。
オンライン面接だと、上半身しか映らないからと行って上半身だけスーツでいるのは危険です。
何かの拍子に下がスーツではなく、私服だという姿が映ってしまったら、面接が台無しになり、内定をもらえる可能性を潰してしまいます。
そうならないように、見えるかどうかは関係なく、必ず上下統一したものを着るようにしましょう。
もちろん、髪をセットし、ひげを剃るなど、服装以外の清潔感を保つことも大切です。
また、服装自由や私服での面接の場合も、基本的には対面時と同じですが、背景が家になるオンラインでは、服装次第で部屋着という印象を与えてしまう恐れもあります。
そのため、家にいることを考慮し、変な印象を与えないことを意識して服装を選ぶことをおすすめします。
30代が服装に気を付けるべき業界
金融業界や銀行、メーカーなどに転職する際には、ベーシックなスーツを選択しましょう。
これらの業界のように、保守的で規則を大事にしている場合は、必ずベーシックなスーツを選び、30代の落ち着きを見せられるようにしましょう。
他の業界や企業では、ストライプなどが入っているスーツや多少の光沢があるスーツで面接しても問題ありませんが、金融や銀行などは違います。
個性を出すよりも規律を守れることを服装からアピールすることが重要だと意識してスーツを選ぶようにしましょう。
企業が「服装自由」などを指定する理由
企業が面接時にスーツ以外の服装を求める理由は、以下の2つがあげられます。
- カジュアルな雰囲気で面接をしたい
- 私服のセンスを知りたい
それぞれ紹介していきます。
カジュアルな雰囲気で面接したい
広告代理店やIT業界などの求人では、スーツ以外の服装を求められることが多いですが、その理由は「カジュアルな雰囲気で面接したい」「フランクに話をしたい」などです。
風通しの良さや社員同士の距離感などを大切にしている企業では特にスーツ以外の服装を指定してくる傾向にあります。
このような場合の服装は、オフィスカジュアルが無難ですが、社内の雰囲気にあわせてラフにしても問題ありません。
私服のセンスを知りたい
アパレル業界の企業では、私服のセンスやその人の個性などを見たいという理由からスーツ以外を指定する傾向にあります。
この場合、個性を出すことは重要ですが、その企業の方向性にあわせて選ぶようにしましょう。
当たり前ですが、企業の商品と全くジャンルが違う服装で面接に行くと、良い印象を与えることはありません。
アパレルとはいえ、30代ならオフィスカジュアルでも問題ありませんので、インナーや靴などに少し遊びを入れたオフィスカジュアルなどもおすすめです。
服装に困ったら転職エージェントに確認しよう
転職エージェントを利用して転職活動を行っている方は、面接時の服装に困った際には担当のキャリアアドバイザーに確認することがおすすめです。
キャリアアドバイザーは、紹介してくれた企業について詳しい情報を持っており、過去に面接を受けた人も知っています。
そのため、相談すれば業界として一括りにするのではなく、企業や職種ごとにベストな服装を教えてくれます。
どこまでラフにしても問題ないかに関しても、そのラインを企業に確認してくれますし、キャリアアドバイザーからOKをもらったという事実が安心感にも繋がります。
このような理由から、服装に困った際には利用している転職エージェントに確認するとよいでしょう。
転職エージェントを利用しておらず、転職サイトのみで転職活動をしている方は、相談先がないかもしれません。
そのようにならないためにも、無料で登録できるので、転職サイトと転職エージェントの併用がおすすめです。
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企業の意図を汲み取って服装を選ぼう
今回は、30代男性の転職における面接時の最適な服装を紹介してきました。
基本的には、ビジネススーツを来ていれば問題ありませんが、服装自由や私服が指定されている場合は、例外です。
企業が「服装自由」や「私服でお越しください」と指定していることには理由があるので、なぜスーツ以外を指定しているのかを汲み取るようにしましょう。
20代であれば、「若いから」と許されることがありますが、30代になると「仕事ができない」という印象になってしまう可能性もあるので、注意が必要です。
服装に困った際には、転職エージェントなど、面接を受ける企業について詳しく知っている人に確認すると事故が起きにくくなります。
転職サイトのみを利用している方でも、転職エージェントに登録し、相談だけするということも可能なので、ぜひ利用してみてください。