この記事はこんな疑問に答えます。
この記事を書いている筆者は、総合商社から設立間もないベンチャー企業へ転職しました。
4年程働いています。(現職)これまで30人以上採用面接を経験した私が思う「ベンチャー転職で最も有効的な方法」をご紹介します。
ベンチャーへの転職で志望動機より大切なもの→それは、「企業のニーズにフィットすること」
結論から言うと、志望動機より大切なものは、「ベンチャーのニーズを把握し、それに応れることを示すこと」です。
採用する側からすると、これに勝る大事なものはないです。
ちょっとベンチャー企業側からの視点で考えてみましょう。
資金に限りがある中で急速な成長を目指しているベンチャー企業が中途採用する理由はただ一つです。
それは、「現在抱える課題を解決してくれて、成長に寄与してくれる即戦力」です。
ベンチャーは大企業と違って、補強としての中途採用ではなく、大半の場合”不足”としての中途採用をしています。
そうです。ベンチャーは明らかに組織の中でいるべき人材が足りていなくて、事業成長に不可欠なポジションを探しています。(「じっくりと未経験者を育てて将来の経営陣にしよう」とか「雇用創出に貢献するために多めに雇おう」みたいな余裕はないです)
では、「ベンチャーが求めていること」はどうやって把握するか?
そもそも受けようとするベンチャーのニーズ(求めている人材像)を把握したうえで中途面接に挑むかと思います。(どんな職種か不明で中途採用試験受ける人はいないと思うので。)
ベンチャーのニーズを把握する方法は2択しかありません。
それは「転職エージェントから聞く」か「転職サイトの募集要項から読み取る」です。
「具体的にどんな職種の募集で、どんな課題があって、どんなポジションで経験やスキルが求められているのか?」ということをしっかり把握することがポイントです。
転職サイトの募集要項からだと、さすがにここまで把握できないかと思うのでやはり転職エージェント経由でしっかりニーズ分析をするしか方法はないと思います。
これからベンチャーへの転職にトライしようとしている人は私が登録していたおすすめの転職エージェントを紹介しておきます。(担当者により結構サービス品質の差はありますが、どのサービスも安心してお願いできます)
・リクルートエージェント
→ 実際に利用して一番ベンチャーの求人を紹介してくれた。総合型なのであらゆる業種・職種をカバー。特に都市部のITベンチャーに強い傾向。
・JACリクルートメント
→ ミドル・ハイクラス案件専門エージェント。ベンチャーの幹部候補・管理者の求人を紹介してくれる。(規模はやや大きめのベンチャー志望者向け)
・マイナビエージェント
→ ベンチャー企業求人多数。会社規模も小~大まで揃えている。
・プロコミット
→ 未上場の小規模ベンチャー・スタートアップに強い。立ち上げメンバーを狙うならここ。
・doda
→ 海外事業立ち上げ等、グローバルな案件が多め。ビジネス職からエンジニアまで幅広く紹介してくれる。
おすすめのベンチャー転職エージェントの詳細、活用方法はこちらの記事で解説しているので是非どうぞ!
転職したいベンチャーのニーズが把握できたら…
エージェントから面接までに企業のニーズが把握出来たら、そのニーズに応える自分の経験、スキルを考えておけばOKです。
転職したいベンチャーのサービスと現職が全く異なる業界だったとしても大抵の場合、問題ないのでご安心ください。
重要なことは、そのベンチャーが抱える課題に対して、以下を明確に述べられるようにすることです。
- 自分はどんな経験をしたか?そしてどんな結果だったか?
- そこで何を学んだか?
- そのベンチャーではどんなことで貢献できそうか?
イメージしやすく、例として、受けるベンチャーが自社旅行予約サービスの海外展開に関して課題があり、その責任者となる人を募集しているとします。
その場合、こんな感じで自分の経験談を伝えると面接官は「ビビッ」とくると思います。
- 「自動車部品メーカーの海外企画部で、3年間で2海外拠点の立ち上げに携わりました。この2拠点は、現在は海外でトップの売上を生み出す拠点へ成長しました。」
- 「現地スタッフの管理の大切さを学びました。その理由は~」
- 「まず、私の学びより、海外拠点は最終的には”現地で自走する組織”を目指します。そのためには、現地スタッフをマネジメントする管理者の採用から始めます。そして~」
この例でわかるように、全く異なる業界でも、自分の経験とスキルを具体的に話すことにより、提案内容に説得力が増します。
ワンポイントアドバイスですが、「課題に対して応えられます!アピール」をする際は決して「すべて自分のやり方が正しい」というスタンスにならないよう注意してください。
柔軟性がない頭の固い人だと思われ、逆にマイナスになりかねません。
前置きで「本来なら御社の課題を更に分析したうえで申し上げるべきなのですが~」「あくまでも一例として~」など言うことをおすすめします。
ベンチャー企業の印象に残る志望動機とは?
ここまで「ベンチャーのニーズに対して自分の価値・貢献度を伝える」ことがいかに大事かを解説してきました。
ベンチャーでの中途採用でその次に大切なことは志望動機です。
ベンチャー企業の志望動機例文
実際に私が面接していて印象に残った志望動機はこちらです。
・ベンチャーでのサービスに愛着があり、広めていきたいと思ったから → 頻出だが、具体的に好きな点を述べれれば高評価
・自分のスキル、経験が発揮できそうだから → ニーズ穴埋め戦法なので高評価
・起業したいので成長中のベンチャーで経験積みたかったから → 全然OK。起業家なら納得できる理由なので。
上記度の志望動機も「具体的に」説明出来れば、面接官から評価されると思います。
ベンチャー中途面接でのポイント【4年間採用して思った大切なこと4つ】
その他にベンチャーの中途面接までに備えておくべきことと、ポイントを解説します。
「会社と共に成長したい」はありきたりすぎてNG
ベンチャーへ転職者が口にしがちなフレーズ。
冒頭で述べたように、企業が求めている人は「会社を成長させてくれる人」です。
もちろん、ベンチャーで働くことにより自らも成長することが出来ます。
ただ、これを面接であえて言う必要はないので言わない方が無難です。
具体的にベンチャーで経験出来ることはこちらの記事で詳しく説明しているので是非あわせてどうぞ!
■関連記事: ベンチャーに転職して後悔する前に知っておくべき5つのこと。【ベンチャー転職者の実体験】
転職理由を明確にしておく
「なぜ転職しようと思ったのですか?」はほぼ確実に聞かれます。
ネガティブな理由ではなく、ポジティブな理由を用意しておきましょう。
失敗例を2-3個用意しておく
これも良く聞かれる質問です。
企業が知りないのは、「その失敗でどのように考え、行動したか?」です。
キレイなサクセスストーリーは無理やり作る必要はありません。向上心があり、学んで次に活かす人かどうかを判断されます。
質問力の重要性
質問内容ももちろん評価対象です。
「御社でのやりがいは~」とか「御社の福利厚生は~」など、しょうもない質問はしない方がいいです。
1つ目は、そのベンチャー企業のこと、サービスのことについてしっかりと調査し、そこで出てきた疑問点をぶつけることをおすすめします。
それにより「ちゃんとあなたたちのこと調べてますよ」とアピールできます。
2つ目に、「会社の将来について、社長の考えについて」聞くと良いでしょう。
これはネットでは見つけられない情報なので。
あとは、もちろん転職者も会社を選ぶ権利があり、その回答に対しては、もしかしたら志望度が下がったり、さらに上がったりするかもしれません。
ベンチャーへの転職は狭き門だが、大きなメリットも
規模にもよりますが、設立したてのベンチャーの中途採用は採用しても数名程度。大抵1名の枠に何人も応募が来ます。
狭き門ですが、若いベンチャーに転職することが出来れば、ストックオプションをもらえる可能性が高いです。
会社が成長して、上場や売却したら億単位の資産を手に入れるベンチャーのメンバーも少なくはありません。
しかも数年で。。夢がありますよね!
詳しくはこちらの記事で事例付で解説してますので、読んでみてください↓
■関連記事: ベンチャーに転職してストックオプションでどれくらい儲かる?億万長者になれる?!
まとめ:ベンチャーに入りたいなら、まずは企業のニーズ把握からやるべき!
その際に欠かせない存在は頼りになる転職エージェント。
繰り返しになりますが、私のおすすめエージェントはこちら↓
・リクルートエージェント
→ 実際に利用して一番ベンチャーの求人を紹介してくれた。総合型なのであらゆる業種・職種をカバー。特に都市部のITベンチャーに強い傾向。
・JACリクルートメント
→ ミドル・ハイクラス案件専門エージェント。ベンチャーの幹部候補・管理者の求人を紹介してくれる。(規模はやや大きめのベンチャー志望者向け)
・マイナビエージェント
→ ベンチャー企業求人多数。会社規模も小~大まで揃えている。
・プロコミット
→ 未上場の小規模ベンチャー・スタートアップに強い。立ち上げメンバーを狙うならここ。
・doda
→ 海外事業立ち上げ等、グローバルな案件が多め。ビジネス職からエンジニアまで幅広く紹介してくれる。
転職エージェントからも、面接でのポイント、企業の内情などなどリアルな話を聞けると思うので、無料だし、使わない理由はないですよね。
※ベンチャー企業独特の働きた方:ベンチャーの仕事内容を知りたい方へ
「一体ベンチャーってどんな仕事があるの?」そんな疑問に答えた記事を公開しました。
ベンチャー企業に興味のある方はチェックしてみてください!