「ベンチャーに転職していきなり幹部候補や役員になれるの?」
この記事はこんな疑問に答えます。
結論からいきます!
ベンチャー企業は、そもそも社員が少なく、役員や幹部を任せられる人材を育てる環境が整っていないことが多くあります。
そのため、いきなり役員や幹部として転職することができるのです。
役員や幹部にはどうしたらなれるのか、年収などはどのように推移していくのかが気になる方も多いでしょう。
そのような方に向け、今回はいきなり役員や幹部に転職できる人の特徴や年収推移、ベンチャー企業に転職するメリットやデメリットを紹介していきます。
おすすめの転職エージェントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
”いきなり”ベンチャーの役員・幹部に転職できる人の特徴
ベンチャー企業に役員や幹部として転職できる人は、以下のような特徴があります。
- リーダーシップ
- 事業理解・推進力
- マネジメントの経験
それぞれ詳しく紹介していきます。
リーダーシップ
ベンチャー企業は、企業としての機能が不十分であり、役割分担などが明確になっていないことが多々あります。
自分が担当している部門はもちろんですが、他の業務に関してもある程度関わっていく必要があります。
また、会社も若いことから、理念だけでなく、上司のリーダーシップで社員をまとめることも求められることもあるでしょう。
そのため、仕事ができるだけでなく、人をまとめる力があるかどうかも役員や幹部として転職する際には重要となります。
事業理解・推進力
ベンチャー企業の役員や幹部は、事業を成長させることも大きなミッションとなります。
そのため、行う事業の能力が高いことに加え、事業を成長させていく力も求められます。
もちろん、一人で事業は進めていけないので、組織や環境を整え、人材を採用・育成していくことも重要です。
人を巻き込んで事業を推進するには、自分自身が事業を深く理解し、部下に落とし込んでいく必要もあります。
これらのことから、役員・幹部として事業を成長させるためには事業理解や推進の力を身に着けるとよいでしょう。
マネジメントの経験
先に紹介した、リーダーシップや事業理解力、推進力は普通に働いているだけで身につくものではありません。
もちろん、身についているに越したことはないですが、マネジメントを経験していることもプラスに働きます。
マネジメント経験を応用していくことでリーダーシップが身に付き、業務を通じて事業理解力や推進力は身に着いていきます。
そのため、まずはマネジメントを経験することが大切です。
これは間違いなく一番大事で、いくら仕事出来て地頭良くてもこの経験が他社でないと、いきなりベンチャーの役員や幹部候補として転職は難しいでしょう。。
ベンチャー役員・幹部になると年収はどうなる?
ベンチャー企業には、以下の4つの成長フェーズがあり、フェーズごとに年収が大きく異なります。
- シード期
- アーリー期
- ミドル期
- レイター期
成長するにつれてシード期からレイタ―期へと移行し、役員報酬も徐々に高くなっていきます。
事業成長し、上場する企業はレイター期が多く、上場すると役員報酬が1,000万円を超えることも少なくありません。
ベンチャー企業は、年功序列ではなく実力主義で年収が高まる傾向があるため、在籍期間が関係ない点は大きなメリットでしょう。
また、役員にはストックオプションなどの年収以外の報酬も用意されていることがあり、上場時には、年収以上の資産を得ることも可能です。
レイターステージのベンチャー役員の報酬はどれぐらい?
最近株式上場したITベンチャーの役員報酬はどれぐらいか気になったため、目論見書から調べてみました。
上場承認された企業なのである程度規模は大きく、二桁億円調達しているレイター期のベンチャーです。
直近1−3年で上場したITベンチャーの目論見書から役員報酬を調べてみました。
それがこちら▼
平均年収900万円ちょいですね。
「めちゃイケイケのITベンチャー役員にしては、少なくない?」
筆者も全く同感です。
やや低めの報酬の訳は2つあると思っています。
1: 多くの株を保有しており上場すれば数億〜数百億円の資産が手に入るから報酬はあまりいらない
株式上場したら大量に株を保有している役員にとって、役員報酬はそこまでもらう必要がないのだと思います。
(現金化できる株は色々と制約がありますが、もうお金に困ることはないので、毎年の報酬にそこまで固執していない)
2: 上場直前に役員報酬を調整している
これは結構可能性大ですね。
これまで数千万円ぐらいもらっていた報酬を上場前に下げて、投資家から反感が買わないよう調整している会社は結構あります。
(超大手みたいにベラボーに利益出していない新規上場企業が、「役員報酬1人5000万円です!」とか言ったら、投資家への印象悪いですもんね。。)
ベンチャー役員・幹部に転職した際のメリット・デメリット
ベンチャー企業の役員や幹部として転職した際のメリットやデメリットは以下のようになります。
・メリット
- 大手企業では経験できないポジションで働ける
- 会社と共に成長していける
・デメリット
- 業績や待遇などが不安定
- 社内体制が未整備
役員や幹部として転職するメリット
役員や幹部として転職するメリットは以下の3点です。
- 会社が急成長したら億り人になれる
- 大手企業では経験できないポジションで働ける
- 会社と共に成長していける
1つ目は、先程触れた、株やストックオプションなどのインセンティブがもらえる可能性が高いというところです。
仮にIPOすれば数億円またはそれ以上の資産が手に入ります。夢ありますねー
大手企業では、役員や幹部に昇進したり、直接転職をするには年功序列や多くの経験が必要になります。
しかし、ベンチャー企業であれば、大手企業よりもハードルが低く、実力さえあれば責任がある役職に就くことが可能です。
役員や幹部といった中々経験ができない責任あるポジションで仕事ができるだけでなく、自分の頑張り次第で会社を成長させていけます。
このように、責任のあるポジションに就き、自分の成長が会社の成長にも繋がる点も役員や幹部として転職する大きなメリットと言えるでしょう。
役員や幹部として転職するデメリット
役員や幹部として転職するデメリットは、以下の2点です。
- 業績や待遇などが不安定
- 社内体制が未整備
ベンチャー企業は、業績を安定しておらず、売上も月ごとに大きく変動することが多々あります。
業績が安定していない時期には、会社として支出を減らすために、役員報酬を減らして調整する場合もあります。
そのため、業績に応じて役員の報酬も不安定になるというデメリットもあるので、注意が必要です。
また、ベンチャー企業はコンプライアンスや情報管理などのルールが未整備であることが多い傾向にあります。
ルールが未整備であることで、ミスが起こりやすくなりますが、重大なミスが起きた際には役員などの経営陣が責任を問われます。
業務以外にもリソースを割く必要があり、放置すると責任問題になりかねない点もデメリットと言えます。
いきなりベンチャー役員になる方法は転職エージェントのフル活用
ベンチャー企業の役員や幹部として転職したい方には、転職エージェントをフル活用することをおすすめします。
役員や幹部などの役職は、実績やスキルを重視した採用になるため、転職エージェントを利用して採用活動をしていることが多いです。
そのため、転職エージェントを利用することで、複数のベンチャー企業の中から転職先を探すことも可能になります。
また、転職エージェントを利用すると、求人紹介に加えて、書類作成や面接対策などのサポートを受けることができます。
さらに、業界の動向や詳しい職種、企業ごとの詳しい情報など、自分だけでは集めにくい情報も細かく教えてくれます。
転職エージェントの中でも、ベンチャー企業に強い転職エージェントを選ぶと、より詳しい情報を得られ、細かいサポートも受けられるのでおすすめです。
ベンチャー役員・幹部に転職したい人におすすめの転職エージェント5選
ベンチャー企業の役員や幹部に転職したい人におすすめの転職エージェントは、以下の4つです。
どこも筆者が利用したことがある転職エージェントで、どこも「ベンチャーx役員」の求人を紹介してくれました。
それぞれの転職エージェントについて、詳しく紹介していきます。
マイナビスカウティング
今までで一番優良スタートアップを紹介してくれた。ヘッドハンティング型で、待っていたら希望職種のオファーが来る仕組み。
また、担当エージェントも自らサイト内で選ぶことができ、無料で転職サポートが受けられる。
創業仕立てだけど、資金調達しているような将来有望なベンチャーを狙うならここ。
ビズリーチ
ビズリーチは、年収600万円以上の求人を多く保有するハイクラス向けの転職サービスです。
即戦力を採用したい企業の求人が5万件以上も掲載されており、経営層など常に即戦力を求めているベンチャー企業の求人も多数掲載されています。
ビズリーチ 創業者ファンドの運営もしているので、他の転職サービスでは取り扱っていない求人にも出会えるでしょう。
ベンチャー企業に興味があり、役員や幹部に転職したい人には特におすすめです。
いま話題の「ダイレクトスカウディングサービス」とは?
上で紹介した中でも、「ビズリーチ」と「マイナビスカウティング」は”ダイレクトスカウディングサービス”というサービス形態です。
下図の通り、複数の転職エージェントと企業を繋ぐ「マッチングサービス」という位置付けです。
業種・職種を見極めて適切な転職エージェントに登録するのも良いですが、ダイレクトスカウティングサービスはこんなメリットがあります▼
❶ 待っているだけでスカウトがくるので転職エージェント選びが自然にできる
❷ 細かい希望条件にマッチしたオファーが企業や転職エージェントから来るので、短期で転職決まりやすい。
もちろん筆者も両方登録して、転職活動中はヘッドハンターや企業からのオファーを受け取っていました。(そのなかで2週間に1件ぐらいは目を引くオファーがあった気がします)
両方とも無料登録できるので、登録しない理由はないかと。
(ビズリーチは一定期間後、一部機能が有料になります)
プロコミット
・写真参照元URL:https://www.procommit.co.jp/
プロコミットはベンチャーやスタートアップ企業に強い転職エージェントです。
役員や幹部などの経営陣や好条件の求人を中心を保有しているので、理想の求人に出会いやすいサービスです。
ベンチャーやスタートアップ企業に転職するノウハウを豊富に保有しており、運営するコラムでも細かく紹介しています。
ベンチャー役員や幹部に興味があるものの、転職には不安があるという人にこそおすすめの転職エージェントです。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、転職支援実績No.1を誇る、業界最大手の転職エージェントです。
非公開求人が10万件を超えるなど、圧倒的な求人数を誇っており、ベンチャー企業の求人も多数保有しています。
また、転職支援実績が豊富であることから、企業規模や業界にあわせた細かい転職サポートが可能です。
転職自体が初めてという方や丁寧なサポートを受けながら転職したい方におすすめの転職エージェントです。
JACリクルートメント
JACリクルートメントは、30代以上を対象とし、管理職や専門職などを始めとしたハイキャリアや高収入案件に特化した転職エージェントです。
外資系コンサルや海外拠点を持つ企業などに強いことが有名ですが、ベンチャー企業の求人も多く保有しています。
ベンチャー企業の求人の中でも役員などの経営陣に加え、30代以上の転職にも強いおすすめの転職エージェントです。
いきなりベンチャー企業の役員や幹部として転職は可能
今回は、いきなりベンチャー役員や幹部として転職するにはどうしたらよいか、転職後の年収やメリット・デメリットなどを紹介しました。
紹介したメリット・デメリットは以下のようになります。
・メリット
- 大手企業では経験できないポジションで働ける
- 会社と共に成長していける
・デメリット
- 業績や待遇などが不安定
- 社内体制が未整備
ベンチャー企業は実力重視なので、実力があれば責任のある職に就くことができます。
最初は業績だけでなく、報酬も不安定ではありますが、会社が成長すると徐々に報酬も上がっていきます。
経営に関わりつつ、自分が成長することが会社の成長に繋がり、会社が成長できれば役員報酬も上がっていき、1,000万円以上も夢ではありません。
実際に役員や幹部として転職をするには、以下の転職エージェントの利用がおすすめです。
- マイナビスカウティング
- ビズリーチ
- プロコミット
- リクルートエージェント
- JACリクルートメント
これらの転職エージェントは全て無料で利用できるので、ベンチャー役員や幹部への転職を考えている人はぜひ登録してみてください。