旅行系のベンチャー・スタートアップってあまり聞かないですよね?
2020年から約3年間、コロナで旅行者は激減していましたが、実は日本の観光業は右肩成長しているのです!特にインバウンドは好調なので日本においてもどんどん旅行系ベンチャーが生まれています。
本記事では、私が素晴らしいと思う旅行系ベンチャー・スタートアップ5社を独断と偏見で決めたので紹介します!
大注目のインバウンド向け旅行ベンチャー・スタートアップ
訪日外国人向けの旅行系ベンチャーは意外と少ないのが現状です。(ここは狙い目かもしれません)
というのも、外資サービスが強すぎるのが一番の原因かもしれません。(TripAdvisor、Airbnb、Booking.comなど)
過去2-3年で上場したベンチャー企業はほとんどいません。(2018年にオプショナルツアーOTAのVeltraが上場したぐらい)
そんな業界で、ひと際奇抜な発想で新しい価値を提供しているベンチャーが3社います。
Magical Trip

MagicalTrip は、訪日旅行者向けの少人数制ツアーを提供しているサービスです。
ここの特徴は何といっても、「ツアーガイド」。
「ツアー」と聞くとなんだか古臭く、少々退屈な印象を受ける人は多いんじゃないでしょうか。
Magical Tripの面白いところは、ツアーガイドにフォーカスを当て、「普段絶対出会うことのできない特徴的なツアーガイドと一緒に旅に出よう!」というコンセプトでやっているとこ。
その証拠に、サイト上ではツアーガイドのプロフィール動画やその人が獲得したレビュー数、どのツアーを担当しているかなどがわかります。
これぞインバウンドのトレンドに基づいた「コト体験」を象徴したようなプロダクトです。
WAmazing

WAmazingは、訪日外国人向けのツアー、アクティビティ、ホテル、タクシー配車の予約アプリです。
「どこが新しいの?」ーーそれは、集客方法がユニークなのです。訪日旅行者向けに対して無料SIMを配布する代わりに専用アプリへ誘客しているという仕組みです。創業者の加藤さんはリクルートでじゃらんnetの立ち上げに携わっていたひとで、業界では有名人です。
調達額はインバンド旅行系ベンチャーではダントツの10億円オーバーです。
TokyoTreat

外国人向けの日本のお菓子のサブスクリプションサービスです。これは画期的ですよね。
外国人旅行者が日本に来て、一番買うものは、実は「日本のスナック」なのです。
世界中に日本のお菓子の熱狂的なファンが多く存在します。
ただ、お菓子は単価が低いから単発だと儲かりませんよね。だけど、サブスクならビジネスとして成り立つ。
そこに目を付けて始めたサービスです。
クラウド通訳(OPT AGE)

ホテルや飲食店などの受入施設のための翻訳サービスです。ドラえもんでいう「ほんにゃくこんにゃく」のようなサービスです。
登録すれば、言語対応できるオペレーターがビデオチャットを通じて翻訳してくれます。しかも24時間いつでも対応可能です。
本当にドラえもんの世界が出来てきましたねww
日本人旅行者向け旅行ベンチャー・スタートアップ【大注目】
続いて、日本人旅行者向けのサービスを提供するベンチャーをご紹介します。
アソビュー!

アソビュー!は外せないですね。
リクルート出身の山野さんが創業した国内のアクティビティ、ツアーのオンラインんサイトです。
北海道から沖縄まで、アウトドアスポーツやものづくり体験、 遊園地や水族館、日帰り温泉などの500種類以上の”遊び”が販売されています。
アソビューが一番上場に近いのではと思っています。それぐらい成長しているサービスです。
ズボラ旅byこころから(Hotspring)

Hotspring社が展開するオンラインチャットサービス「ズボラ旅byこころから」は聞いたことがある人も多いのでは。
オンラインコンシェルジェサービスです。LINEでいくつか質問に答えるだけでコンシェルジェがピッタリの旅行プランを提案してくれるというサービスです。
未だにモールには旅行代理店カウンターに行く人も多いですが、これは旅行代理店カウンターに取って代わるサービスです。
もちろん、提案されたプランの予約はオンラインで完結出来ます。
(確かにわざわざ旅行代理店カウンターに行って、整理券取って、待たされて…ってやらなくてもオンラインで解決できちゃいますね)
https://www.cocolocala.jp/lp/zubora
MagicPrice (空)

ホテルや航空券って日ごとに価格が違いますよね?
販売価格は、結構綿密に分析されて決められていると思いきや、ホテルや航空会社からすると「安売りした」という失敗も少なくないのです。
MagicPriceはAI技術により、事業者の収益が最大化される価格を提示する画期的なサービスです。
つまり、「一番買われやすくて、最も売上が出る価格を提案」してくれるということです。
もちろん国内旅行者向けの施設だけではなく、全世界のホテルや航空会社、パーキングなどで使われています。
やはり海外の旅行テックベンチャーは強者ばかり
有名どころで言うとやはり「Airbnb」ですね。Airbnbが世界中の「旅行の仕方」を変えたといっても過言ではありません。
2020年4月からは、コロナ禍に対応すべくOnline Experienceというサービスブランドを立ち上げました。
ホストがビデオチャット越しにサービスを提供するというものです。
他にもインドの会社でホテルチェーンを展開するOYOも有名です。(日本では上手くいきませんでしたが、、)
個人的に「今後クル」と思う旅行サービス
コロナ禍により、旅行業界では大きな変化が求められると思います。
今まで来ていた旅行者がストップしてしまうので、操業できないベンチャーも多々あると思います。
ただしかし、時代の変化に順応したベンチャーも現れるでしょう。
個人的には、新しい旅のしかたとして、「オンラインで旅行する」という文化が急激に大きくなると思います。
Airbnbも既にやっていますが、新しい切り口でオンライン旅行を提供するベンチャーが出てくるような気がしてます。
例えば、VRを使ってリアルタイムでその地にいるような体験が出来たり。プラネタリウムの旅行バージョンができたりと。
あとは、コロナ収束後にほとんどの旅行者が不安なく旅行し始めてからになると思いますが、「ツアーガイドに応じたプライシング」も来そうな気がしています。
何かというと、ツアーガイドに応じてサービス料が異なり、旅行者が気に入ったガイドを提示額で買うことができるようなサービスです。
ここ十数年で、旅行マーケットは大きく分けると2つの大きな変化がありました。
- 旅行手配の場所は「オフラインからオンラインへ」 → OTA(Online Travel Agecy)の登場
- 団体旅行から個人旅行へ → 欧米では8割以上は個人旅行
また、SNSの通じて、「個の発信力」が強まっています。
これを受けて、私は今後の旅行業界のテーマは「個人旅行から更に旅行者のニーズの多様化」と「観光は”会う”ことも一つの体験」だと思います。
「自分だけに合った旅行がしたい」「自分の趣味趣向が詰まった旅行にしたい」と思う人が増えるとともに、「Youtubeで見たあの人に会って、街を案内してほしい」というニーズが高まると予測しています。
すると、SNSで活躍するインフルエンサーが「ツアーガイド」としての顔を持ち、稼ぐ時代がやってくるのでは?と考えています。
旅行系ベンチャーに転職するのは、アリかも。
ここまで、有力な旅行系のベンチャー・スタートアップを紹介してきましたが、今後コロナが収束してくれば、旅行業界もかなり変革してくると思います。
そこで次なるAirbnbやUberが生まれてくるだろうと私は見てます。
変化の激しい業界で挑戦したいという人は旅行系ベンチャーへの転職はおすすめです。
今すぐには採用を積極的にやっていない会社が多いので微妙ですが、まずはベンチャーのリアルについてこの時間を使い理解しておくことをおすすめします。
ベンチャーの実態をよく理解できるこちらの記事はかなりおすすめです。
■関連記事:ベンチャーへの転職リスクについて真剣に考えてみた 【年代別・年収・リターン】
また、「旅行系ベンチャーに転職考えたい!」と思った方はまずは転職エージェントから募集中の求人を聞いてみるのもいいかと思います。
ベンチャー転職でおすすめの転職エージェントはこちらの記事が参考になります。