付き合っている彼氏がベンチャー企業へ転職をした際、別れを考える人も多いのではないでしょうか。
大手とは異なり、安定していない企業に勤めることやそもそもベンチャー企業が何かわからないという理由で不安を感じている人もいるでしょう。
そのような方に向け、今回はそもそもベンチャー企業とは何か、そしてベンチャー企業で働くメリット・デメリットなどを紹介していきます。
ベンチャー企業で働く将来性や注意点も紹介していくので、これらの内容を吟味してから別れるか判断してみることをおすすめします。
ベンチャー転職はリスク?実は大手企業も安定でもなくなってきている
2019年にトヨタ自動車が「終身雇用を守っていくのは難しい」という発表をしたことを覚えている方も多いでしょう。
超大手企業であるトヨタ自動車でも終身雇用が難しくなり、新型コロナウイルスの蔓延によって売上が大幅に落ちている大手企業も増えています。
また、2015年以降、シャープやソニーを始めとした大手企業でも数千人規模のリストラが敢行されています。
そのため、大手企業に勤めているから安定しているとは必ずしも言えなくなってきています。
もちろん、ベンチャー企業よりは資金が多いので企業体力はあるものの、大企業だから安定という時代ではなくなってきていることを知っておく必要があるでしょう。
ということは、結論「ベンチャーに転職しようが、大企業に転職しようが倒産リスクは避けられない」ということです。
そもそもベンチャー企業とは?スタートアップとの違いは?
ベンチャー企業について調べていても、スタートアップ企業という言葉も出てきて違いがわからずに困惑する方もいるのではないでしょうか。
そのような方に向け、以下の2点にわけて紹介します。
- ベンチャー企業とは
- スタートアップ企業との違い
ベンチャー企業とは?
ベンチャー企業という言葉は一般的に使われていますが、資本金や従業員数などの具体的な定義はありません。
明確な定義はないものの、新しい技術やビジネスモデルなどを展開している成長企業をベンチャー企業と呼ぶ傾向にあります。
ただ一般的に日本での「ベンチャー企業」は、主に「設立間もない若い会社全般に対して」使われます。
いわば、スモールビジネス(中小企業)の中に存在する収益化を目指す若い企業に使われています。
この成長志向に加え、新しいことへ挑戦する新規性も合わさっている企業を一般的にはベンチャー企業と呼ばれています。
大手企業並みの規模へと成長したベンチャー企業もあります。
上場してたり、大きく収益を出しているベンチャーをメガベンチャーと呼ばれています。
メガベンチャーは、従業員数が数千人いたり、事業数が増えたりしてはいるものの、ベンチャーマインドを残したまま運営されている企業です。
スタートアップ企業との違い
一方で、「スタートアップ Startup」とは、「今までにない技術や方法で事業を想像し、短期間で急速な成長を狙う企業」です。
スタートアップの特徴は「今までにない技術や方法」と「短期間で急成長を目指す」という部分です。
従って、この2点がベンチャー企業と大きく異なる点です。
ベンチャー企業で働くメリット
ベンチャー企業で働くメリットは以下のようになります。
- キャリアアップがしやすい
- マネジメント能力を身に着けやすい
- 経営を身近に感じられる
- 巨額の資産が築ける可能性がある
キャリアアップがしやすい
ベンチャー企業は、大手企業のように役職が埋まっている、役職待ちができているということはありません。
企業が成長し、社員が増えていくにつれて役職ができていくので、入社時期が早ければ早いほど、キャリアアップしやすい環境があります。
また、ベンチャー企業は年齢や勤続年数よりも実力や成果を評価する傾向があるので、結果を出していればキャリアアップできます。
実際に、ベンチャー企業には30代で取締役になる人も珍しくありません。
そのため、実力を評価されたい、若くしてキャリアアップしたいという人には特にベンチャー企業がおすすめです。
マネジメント能力を身に着けやすい
ベンチャー企業は、人材不足であることが多いため、結果を出しており、適性があれば、マネジメントに挑戦しやすい環境があります。
キャリアアップにも繋がりますが、大手企業ではマネジメントを経験するのに数年必要になるものの、ベンチャー企業ではすぐに経験することも可能。
幅広い業務経験ができるだけでなく、マネジメント経験も積むことで市場価値を高められるというメリットがあります。
経営を身近に感じられる
ベンチャー企業は、企業規模が小さいため大企業よりも経営を身近に感じることができます。
自分が行う1つの仕事の結果が、利益に繋がっていることがわかりやすいなど、やりがいを得やすい環境があります。
また、社長や経営陣との距離が近いことも多く、会社に対する思いや考え方を常に聞くこともできます。
企業によっては、経営に関する意見を求められ、自分の意見が経営判断に反映されるということも。
ただただ働くだけでなく、経営を学びながら働くことができる点も大きなメリットです。
巨額の資産が築ける可能性がある
ベンチャー企業で働き始めた当初の給与は平均よりも低い可能性がありますが、巨額の資産が築ける可能性がある点も大きなメリットです。
会社の設立当初から在籍し、会社を成長させていくことで、自分自身の力が伸び、役職なども得ることで、徐々に年収も上がっていくでしょう。
加えて、ストックオプション制度などがあるベンチャー企業も多くあり、上場することができれば、年収以上の資産を得ることができます。
順調に成長すれば、立ち上げから数年で上場し、数千万~数億円の資産を築くことも可能であることは大きなメリットとなります。
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ベンチャー企業で働くデメリット
ベンチャー企業で働くデメリットは、以下のようになります。
- 倒産リスクがある
- 年収や生活リズムが下がる
- 業務量の増加する
- いろんなことに挑戦できるとは限らない
それぞれについて詳しく紹介します。
倒産リスクがある
規模が大きくないベンチャー企業は、経営が不安定であることが多く、倒産リスクがあることも考えておく必要があります。
先ほど紹介したメガベンチャーと呼ばれる大規模になれば安定していますが、立ち上げ当初であるスタートアップやベンチャーに安定性はありません。
実際に1年で40%、10年後はわずか5%程度しか生き残らないとも言われているのです。
1ヵ月ごとに売上や利益率が大きく変動することもあり、数か月上手くいかないと資金が尽きてしまうことも。
そのため、ベンチャー企業で働く際には、一定期間が経つまで倒産リスクがある点が大きなデメリットとなるでしょう。
ただ、冒頭で触れたようにどんなに大きな企業だって倒産リスクはあります。
なので、しっかりその企業が主軸となるビジネスと、そのビジネスが今後の社会でどれぐらい伸びるのかを分析した上で転職するなら全然気にすることないです!
年収や生活水準が下がる
基本的に、ベンチャー企業に転職すると、年収が下がる傾向にあるので、注意しましょう。
そもそもベンチャー企業は、売上・利益を安定させ、企業を存続させることが最初の目標です。
そのため、利益が多く出たからボーナスで還元するのではなく、企業の内部留保へと回す傾向にあります。
利益自体が安定していないことも多いので、給料が少なくなるだけでなく、家賃補助などの福利厚生が整っていないことも多いです。
これらの理由から年収が下がり、結果として家賃を下げたり、飲み会を減らすなど生活レベルを下げる必要も出てきます。
上場するなど、企業が大きくなった場合には膨大な資産を手に入れられる、そして年収が急上昇する可能性は多いにありますが、、基本的にはある一定期間は年収が下がるので、家族がいる方は特に注意しましょう。
業務量が増加する
多くの企業では、就業規則が整っており、残業時間が管理されていたり、業務を回すのに十分な社員数が在籍しています。
しかし、ベンチャー企業では、就業規則はなく、労務関係の制度が全く整っていないことが多いです。
そもそも、売上が安定していないベンチャー企業では、多くの社員を抱えることが存続のリスクとなり得ます。
そのため、ひとりひとりの業務量は、労働環境が整っている企業や大手に比べて圧倒的に多くなります。
ただ業務をこなしていくだけでなく、結果も求められ、結果が出ると業務量が増えていくことも少なくありません。
いろんなことに挑戦できるとは限らない
社内の体制や制度が整っていないことによって、幅広い業務に関わることを求められることも多々あります。
しかし、携わる業務によっては、限られた業務に全力を尽くすことを求められ、いろんなことに挑戦できないこともあるので、注意が必要です。
特に、ベンチャー企業の中心事業に関わっている場合には、その業務に集中する必要があります。
絶対に幅広く挑戦できるわけではない点は、デメリットとなるでしょう。
ベンチャー企業の将来性・注意点
彼氏がベンチャー企業に転職した場合、将来性や注意すべき点はどこなのか気になる方も多いと思います。
そのような方に向け、ここではベンチャー企業の将来性と注意点をそれぞれ紹介していきます。
ベンチャー企業の将来性
ベンチャー企業は新しいサービスや商品を提供するため、市場を開拓できれば急激に成長することが可能です。
設立から間もない時期は、毎年・毎年のように売上に変動がありますが、軌道に乗れば大きく売り上げが伸び続けることも少なくありません。
成長を続ければ、創業から数年で上場することもあり、上場まで成長すれば給与が増えるだけでなく、ストックオプションなどの制度があることも。
短期間で急成長も期待でき、成長に応じて年収アップや役職に期待できるなど、ベンチャー企業には将来性があると言えるでしょう。
ベンチャー企業に転職する際の注意点
先に紹介したように、ベンチャー企業には定義がありません。
そのため、人によってベンチャー企業の定義が異なっていたり、イメージするものが違う場合があります。
自身のイメージするベンチャー企業と転職先の実態が合っているのかを明確に判断しないと、入社後にイメージと違うと感じてしまうかもしれません。
加えて、デメリットでも紹介したように、倒産リスクは考えておく必要があります。
小規模のベンチャー企業では、収支が安定していないことから安定するまでは、急に経営困難に陥る可能性も。
また、社内の状況に応じて、自分がやりたくない仕事をしなければならなくなることもあります。
これらの注意点を理解した上で転職することをおすすめします。
“仕事を通じて何かに挑戦することは素晴らしいこと”全力で大好きな彼氏のベンチャー転職・その後のキャリアを応援してあげましょう!
今回は、ベンチャー企業の定義や働く際のメリット・デメリットなどを紹介しました。
別れるか判断する前に、まずはベンチャー企業で働く際のメリット・デメリット、将来性や注意点を理解することをおすすめします。
倒産などのリスクはあるものの、順当に成長し事業が安定するフェーズまで到達できれば、彼氏の年収は大幅にアップし、役員や幹部になる可能性もあるでしょう。
とはいえ、事業を成長させるフェーズの間、彼氏は多くの時間を仕事に費やし、二人の時間はあまり作れない可能性が高いです。
色々考えればきりがないですが…. ベンチャー転職経験者としてひとつ言えることは…..
「仕事を通じて何かに挑戦することはとてもカッコいいこと。そういう人はいつも輝いている。」
ということです。
彼が後悔するぐらいなら、全力でベンチャー転職・そしてその後の成功を応援してあげてください!
あなたとあなたの大切な人のキャリアが上手くいくことを陰ながら応援しています。