初めて転職活動をする方にとって、転職エージェントは強い味方となってくれます。
転職エージェントとは、何万人もの転職を支援してきた実績とデータを持った転職のプロであり、初めての転職で何から始めていいかわからないという方も丁寧にサポートしてくれます。
ただ、登録してみたはいいものの、何を話せばいいのか、どういう流れですすめるのかわからず不安という方もいると思います。
今回は、転職エージェントで話す面談内容について徹底解説いたします。
転職エージェント登録~面談当日の流れ【面談内容とは?】
転職エージェントの面談内容を把握する前に、まずは転職エージェントの利用の流れをみていきましょう。
WEB登録
自分にあった転職エージェントを見つけたら、まずはWEBから会員登録を行います。
いまやほとんどの転職エージェントはWEBで登録します。
「結構色々と入力しないといけないんじゃないの?」
と思うかもしれませんが、この登録は5-10分ぐらいで終わる簡易的なものです。
面談日設定
登録したら、転職エージェントから電話もしくはメールで面談日の調整の連絡がきます。
ここで軽く現在の転職活動の状況について聞かれることも多いですが、詳細は面談日にしっかり確認をするので、大まかな情報で大丈夫です。
また、面談場所が遠方であったり、どうしても仕事の都合が合わない場合は電話のみの選択もできるので、自分の都合のいいタイミングで設定しましょう。
平日日中が難しい場合は平日の夜や、土曜日も設定できる転職エージェントが多いです。
昨今、面談はオンラインで実施することが一般的です。なのでわざわざ転職エージェントのオフィスへ出向く必要はありません。ZoomやGoogle Meets、または電話でのオンライン面談での調整がここで入ります。
事前準備
面談日が確定したら、事前準備をしましょう。
ここで初めて、職務経歴書が必要となるケースが多いです。
職務経歴書
スムーズに仕事を紹介してもらうためにも、自分の経歴をわかりやすくまとめておくことは大切です。
職務経歴書は簡単でもいいので作成しておくようにしましょう。
転職エージェントのdodaが素敵な職務経歴書テンプレートを公開しているので、ここから誰でもダウンロードできます。
希望条件、最低年収を考えておく
年収や勤務地、希望する業種や職種、どういう就業形態がいいかなどの条件はまとめておきましょう。
転職エージェントが仕事を探す際の軸となります。
また、年収については希望条件と最低条件二つ考えておくことをおすすめします。
希望条件の高収入にこだわってばかりだとなかなか仕事が見つからないという事態に陥る可能性もあります。
自分の適性価格を見極めて、最低でもこれくらいは欲しいという最低条件も検討しておきましょう。
条件の優先順位付け
条件をまとめたら、どれが一番優先度が高いか、優先順位をつけておきましょう。
全ての条件がバッチリそろった仕事を見つけるのは簡単ではありません。
年収なのか場所なのか仕事内容なのか、どれが一番転職活動の理由になっているか考えて優先順位付けをしておくと、転職エージェントも仕事を紹介しやすくなります。
事前準備についてこのようにまとめましたが、まだあまり方向性が定まっていない、情報収集だけしたいという方もいると思います。
そういった場合は、ここまでしっかりと用意をしなくても、今の自分の現状とどうしていきたいかを伝えるだけでも大丈夫です。
転職エージェントはその人の状況に合わせ、適切なアドバイスを行ってくれます
ここまでが、転職エージェントとの面談までのステップです。
では、本題の「転職エージェントとの面談内容」を解説していきます!
転職エージェントとの面談内容とは?
面談時間は60分~90分程度、主な流れとしては下記が多いです。
- キャリアの棚卸し
- 希望条件のヒアリング
- 求人の提案
- 選考対策
まずキャリアの棚卸しでどういう業務を行ってきたか棚卸し、転職者の強みや弱みなどを分析してくれるところもあります。
実は、この「キャリアの棚卸し」が転職エージェントをフル活用するうえで一番のポイントとなります。
というのが、プロのキャリアコンサルタントからキャリアプランについてアドバイスがもらえるから。
なかなか、自分では「具体的にこういうキャリアを積んでいきたい!」と言語化出来ていないことが多いかと思います。(自分もその一人でした。。)
なので、プロがこれまでの経験や今後の希望を汲み取って、適切なキャリアプランを提案してもらえるように意見を仰ぎましょう!
その後、どういう仕事に転職したいか希望をヒアリング後、求人の提案という流れになります。
提案された求人に応募したい場合は伝えるとすぐに動いてくれ、その場で選考対策(例えばコンサルを受けるなら選考までにどんな準備をしておくか?)なども行ってくれます。
正直、選考対策に関しては、初回面談後、希望があれば何度も相談に乗ってくれます。初回面談時では、「選考対策するべきこと」の大枠を教えてくれる感じです。
そして、その場でもし具体的な求人を提案してもらった場合は、その場で応募してもOKですし、もし少し考えたいということであれば持ち帰って検討も可能で、メールや専門の会員専用サイトなどで他の仕事も続々と紹介してくれます。
ポジウィルという「転職コーチングサービス」です。これは、求人紹介をしてくれる転職エージェントと違って、「キャリアのコーチング」に特化したサービス。いわば“転職キャリアのライザップ”。
マンツーマンでプロのアドバイザーが転職・キャリアに関してコーチングしてくれます。
例えば、
「自分が夢中になれる仕事に就くにはどうすればいいのか?」
「そもそも、転職の軸は?今後のキャリアはどう積み上げていけばいいのか?」
といった、今後10年、20年を左右するキャリアプランをコーチングを通して、設計出来るようになります。
有料(中々高くて33万円程)ですが、今後の10年、20年先のキャリアを左右する濃ゆい学びが得られるので、もしかしたらお得な投資かもしれません。
既に1万人以上が利用している人気サービスなので、一度無料相談して判断してみては?
転職エージェントとの面談時に確認しておくべきポイント【これで転職成功率大幅UP!】
キャリアの棚卸しや求人紹介なども重要ですが、その他にも転職エージェントに確認しておいたほうがいい項目がいくつかあります。
転職市場の相場
転職を行うからには、情報量は多く持っていたほうが有利です。
相手は転職のプロですから、現在の転職市場について多くの情報量を保有しています。
今求人は多くでているのか、どういった仕事内容が多いのか、希望する業務につきたいのであればタイミングを考えたほうがいいのかなど、よりよい転職を目指すのであれば様々な要素から検討していくべきです。
また、自分の市場価値というのも知っておく必要があります。
特に、アフターコロナの転職市場について、情報取得することをおすすめします。(どんな業種が強くなるのか?どんな職種が市場価値が高くなるのか?)
私がコロナ期に転職エージェントからヒアリングした内容をこちらの記事でまとめましたのでご参考までにどうぞ。
職務経歴書のブラッシュアップ方法
職務経歴書は事前に用意をしていきますが、より書類通過率をアップできるよう、表現の仕方や細かい情報の追記などアドバイスをしてもらいましょう。
数百人もの転職をサポートしているので、「書類選考で通りやすい職歴書の書き方」はかなり精通しています。
まずは応募書類を魅力的にしない限りは面接に進めません。
表現一つによって書類の通過率は劇的に変わるので、大事なポイントです。
今後のキャリア形成について
将来的になりたい姿を共有しておくことも大切です。
希望の条件と今後のキャリア形成について、方向性に相違がないか客観的に見てもらえるのと、自分が希望している仕事以外にも、少し違ったアプローチ方法を教えてもらえることもあります。
希望の条件と将来的になりたい姿の方向性があってない場合、条件を少し変えていくことも必要となってきます。
目先のことだけでなく、将来的なキャリアについても共有しておきましょう。
転職エージェントとの面談でやってはいけないNG行動集
職務経歴書に偽りの情報を記載
転職エージェントに登録する内容や、履歴書・職務経歴書について偽りの情報を記載することはNGです。
自分の経験を魅力的に記載するのは大事ですが、あまりにも盛りすぎたりやってもいないことを記載していると、必ず面談や選考の段階でボロがでます。
また、年収を高くしたいからといって前職の年収を高めに書いても、転職先で源泉徴収票を提出するので確実にばれます。
企業や転職エージェントからの信用を失いますので、偽りの情報を記載することはやめましょう。
(まぁ、転職成功したとしてもいつかはバレるので全くメリットないです、、)
ネガティブな転職理由の出しすぎはNG
職場の人間関係や、年収の低さなど、ネガティブな理由で転職をする方ももちろんいますが、面談の場でその理由を頻繁に言ったり、愚痴のようになってしまうのはやめておきましょう。
嘘をつく必要はないので正直に話すのは問題ないのですが、あまりにも現職の悪口を言いすぎてしまうと「どの環境でも長く続かない人なのでは…」という判断をされてしまいます。
転職エージェントも企業との信頼性が大事なので、長く続けてもらえるような、前向きな理由で転職活動をしている人を企業に紹介したいと思っています。
いい仕事があっても優先的に紹介してもらえない可能性もあるので、あまりネガティブなことは言いすぎないようにしましょう。
他社の転職エージェント批判
転職エージェントと面談した際、あまり担当者と相性が合わない場合もあると思います。
あまり自分にはあわなかった、程度のお話では問題ありませんが、あまりにも他社の転職エージェントを批判しすぎるのはNGです。
転職エージェントによっては他のエージェントと連携している場合もありますし、情報が共有される可能性もあります。
面談では何でも話ができる空気を作ってくれますが、言い過ぎには注意しましょう。
面談サポートが手厚いおすすめの転職エージェント4選
実際に筆者が利用してめちゃめちゃ面談の質が高かった転職エージェントを4社ご紹介します。
ちなみに、筆者は完全に文系(ビジネス全般・営業・マーケティング)の職種なので、偏りがあることはご了承くださいm(_ _)m
エンジニア職での転職を考えている方は、ここからはこちらの記事がおすすめです。クオリティ高い転職エージェント・サイトを紹介しています↓
マイナビスカウティング
あの人材サービス大手のマイナビが運営する、ハイクラス転職向け転職エージェントです。年収600万円以上を対象としており、登録した経歴や条件をもとに、経験豊富な転職コンサルタントや優良企業など からあなたにマッチしたスカウトが届くスカウティング転職サービスです。
商社、外資、ITベンチャー(重役向け)、メーカー海外営業に特に強いです。
さすがマイナビ系と言えるほど、どこにもない非公開求人をたくさん保有しています。
「転職サイトからがんがんメール来て迷惑」「選択肢多すぎて選べない」などでお悩みの人はこの手のスカウティングサービスはめちゃおすすめです。
なぜなら希望にマッチするものしか提案されないため、時間かけてでも良い求人あれば即座に動けるので。
JACリクルートメント
外資系企業や大手企業のハイクラス向け求人を中心とした転職エージェントです。
JACリクルートメントに在籍しているコンサルタントはとても優秀といわれており、入社が困難かつ、社内の試験を突破している方しかなれない高いレベルを求められています。
それぞれの専門分野に特化しているので、正しく転職者の価値を判断することができます。
また、しっかりと情報や希望を聞き出すためにも面談時間は2時間近くと、たっぷり話せるのも魅力的なポイントです。
リクルートエージェント
参照:転職エージェントならリクルートエージェント (r-agent.com)
一般に公開されていない求人が10万以上と、圧倒的な求人数を誇る転職エージェントです。
対象年代も幅広く、初めての転職でまず何から動いていいかわからないという方におすすめです。
転職はしたいけどどういった方向性に進みたいか定まっていない、自分のアピールポイントがわからないという方は、まず面談をしてみることで理解を深めていくということも大切です。
リクルートエージェントの面談内容詳細については、下記も参考にしてみてください。
doda
参照:転職ならdoda(デューダ) - 転職を成功に導く求人、転職情報が満載の転職サイト
求人数はリクルートエージェントと肩を並べますが、リクルートエージェントが大手企業中心なのに対し、dodaは中小企業の仕事が豊富です。
まだ世間に知られていないけど優良な企業はどこかという情報を得るのに最適です。
dodaもリクルートエージェント同様、対象年代が幅広いため、どんな方でも登録・相談がしやすい転職エージェントです。
※ 職種別・業種別でおすすめの転職エージェントを探す方法はこちら!
転職エージェントって無数に存在していて、自分に合ったエージェントがどこかわかりずらいですよね?
こちらの記事では、職種・年齢・業種を軸でその領域で強い&おすすめの転職エージェントを紹介しています▼
まとめ: 転職エージェントとの面談は「キャリアプラン設計」を考えるきっかけを与えてくれる
今回は転職エージェントの面談内容についてご紹介いたしました。
転職エージェント側も、まず転職者の方のことを深く理解するために、たくさんのヒアリングをしてくれます。
自分の中で固まっていないことも多々あるかとは思いますが、スムーズに転職活動を進めるためには、ある程度軸を決めることが大切です。
そして、点でしかない「希望のキャリア」「自分の強み」を第三者のプロの視点で的確にアドバイスがもらえます。(質の高い転職エージェントであれば絶対)
転職エージェントとの面談は、単なる「求人紹介」ではなく、「キャリアプラン設計」を支援してくれるとても価値のあるものです!
是非とも一度、気軽に転職エージェントとの面談を試してみてください!