「30歳で年収1,000万円オーバー」
高年収でも有名な総合商社。それにより就職、転職市場で絶大な人気を誇ります。
けど、「そもそも総合商社ってなんでそんなに年収が高いの?」
と疑問に思いますよね。
本記事では、総合商社の年収が高い理由を徹底解説していきます!!
30歳で年収1000万オーバー!超ホワイト企業な総合商社
まず、総合商社がどれぐらい年収が高いのか?
総合商社は7社あります。
その7大商社の平均年収はこちらです!
【総合商社の総合職平均年収(Tanomo調べ)】
会社名 | 総合職平均年収(実態) |
---|---|
三菱商事 | 1,760万円 |
伊藤忠商事 | 1,605万円 |
三井物産 | 1,571万円 |
住友商事 | 1,526万円 |
丸紅 | 1,526万円 |
豊田通商 | 1,205万円 |
双日 | 1,251万円 |
これだけ各社こぞって高年収な業界はほぼ存在しないですね。。
ちょっと話がそれちゃいますが、実はよく雑誌や新聞で公表されている「総合商社の平均年収」は正確ではないんです。
理由はこちらの記事で確認ください!
総合商社マンの年収が高い3つの理由
その理由はズバリこの3つです。
1. めちゃくちゃ利益を上げているから
2. 総合商社のビジネスモデル
3. ハイレベルな仕事内容だから
それでは理由を1つずつ見ていきましょう。
年収が高い理由①:「総合商社はめちゃめちゃ利益を上げているから」
2020年度決算はコロナの影響で各社そこまでよくなさそうですが、去年までこの通り7大総合商社はめちゃくちゃ設けています。
大手商社7社の2019年3月期連結決算(純利益)
・伊藤忠商事:2,891億円
・三井物産:2,342億円
・住友商事:1,524億円
・丸紅:1,118億円
・豊田通商:791億円
・双日:295億円
さらに、この純利益を従業員数で割ると一人当たりの利益額がとんでもないことになります。
例えば、伊藤忠の場合従業員数は4,285人です。
すると、一人当たりの利益は6,700万円になります。
この数字を見ると年収が高いことは少し納得できますよね。
では一体どうやって「少ない人数で多額の利益」を上げるのか?2つ目の理由に続きます。
年収が高い理由②:「総合商社のビジネスモデルにワケがある」
元々商社はトレーディング事業中心で仲介取引マージンで主に設けていました。
ただし、今は違います。
「事業投資」と「事業経営」により莫大な利益を生み出す事業を次々と輩出ているのです。
これまでトレーディング事業でコツコツと連続的に事業拡大し中間マージンを増やして頑張っていましたが、
リスクを取った事業投資により「非連続的な成長」を遂げることが出来ました。例えば1億円が10億円になったりと。
だからこそ、莫大な利益を上げることができ、その儲かった利益を社員に還元しているのです。
そしてもう1つのポイントが「バリューチェーン構築モデル」です。」川上から川下まで事業総取りしているからこそ、販促費があまりかからないです。それ故に新事業投資や人材投資に充てることが出来ているのです。
総合商社のビジネスモデルについてはこちらの記事で詳しく解説しているので是非ご覧くださいー!
年収が高い理由③:「ハイレベルな仕事内容に応じた優秀な人材確保」
総合商社の仕事は正直難易度が高いため、優秀な人材確保のために高い報酬を支払います。
「メキシコで物流の子会社作ってきて」とか「インドで政府と交渉して良い建設地見つけてきて」など
社内で誰もやったことなく、想像もつかないような未知の仕事・ミッションが普通に振られます笑
(それが醍醐味ですよね。)
ビジネスセンス・言語力・コミュ力など総合的に優秀な人でないとこなせない仕事が、総合商社には山ほどあります。
仮に年収が国内平均レベルだった場合、いくら商社の仕事が魅力的だからと言って、優秀な人は即行、高年収な他業種に転職や就職しちゃいます。(メーカーの営業やマーケティング職など)
なので、やはり総合商社はメーカーとは若干考え方が異なり「ヒトに多く投資している」企業だと言えます。
総合商社で特に年収が高い人の特徴は?
既にかなり年収が高い総合商社でも”更に”年収が高い人がいます。
私がいた総合商社でもそうでしたが、年功序列ではもうありません。年次が上がるごとに成果・能力に見合った報酬が会社から提示されます。例えば入社6年目にもなると、同期で年収の差が、多い人と少ない人とで年収± 200万円も出てきます。さらに年次が上がるともっと差は大きくなります。
年間200万円も違ったら生活レベルはほとんど違ってきますよね。。
商社内で年収が際立って高い人の傾向はこちらです!
特徴1: 海外駐在員
駐在手当が主な理由です。危険地域だと通常月収とは別で月10万円以上もらえることもあります。
また、前職では駐在員に対して家賃全額補助付きでした。なので年間数百万円も給付されてることになります。
特徴2: 実績を上げている人
前職の商社では、半年に一度評価面談がありました。(会社によって異なる)
そこで、定量目標の達成具合に対して評価されます。もちろん定性評価軸もあるが。年次が上がるほど定量評価の割合が大きくなります。
入社6年目で大体、(定量):(定性)=7 : 3 ぐらいでした。なので設定した数字を達成するかどうかにより基本給、賞与が大きく変わってきます。
特徴3:出張が多い人
これは地味に影響してきます。
前職の総合商社の場合(おそらく他の商社も同じ)、出張手当が支給されます。(だいたい1日6,000円ぐらい)
例えば、3週間海外出張に行った場合、出張手当だけで9万円もらえます。 Macが買えちゃいますねw
ここで出張が多い人と全くない人で年収に差が生まれます。
年収が高いのに総合商社を辞めたい人が多いのはなぜ?
実は若手で総合商社を辞めて転職や起業する人たちが増えています。商社出身の起業家といえば、グロービスの堀さんや、SanSanの寺田さんが有名ですよね。
自由なキャリア形成がしやすくなった現代において、商社でもそこで骨をうずめる人ばかりでは全然ありません。
私も総合商社を辞めた人の中のひとりです。
こんなにも待遇がいいのになぜ辞めたのか?気になる方は是非こちらもどうぞ↓
まとめ:総合商社の年収が高い理由3つ
本記事で解説した3つの理由はこちら。総合商社の理念・ビジョンが読み取れる内容でした。
- めちゃくちゃ利益を上げているから
- 総合商社のビジネスモデル
- ハイレベルな仕事内容だから
そんな高年収の総合商社に入るためには?
結論言うと、一番採用試験で評価されやすいのが、「英語力」です。商社で働くうえで欠かせないスキルです。
商社に受かるための英語学習に興味ありましたら、こちらの記事がおすすめです。
✅商社転職を狙うなら読むんでおくべき記事
その後5年間、そのうち1社で勤めて、スタートアップの創業メンバーとして転職しました。